胃カメラ検査を受けるべき方5選
「最近、どうも胃の調子が悪い」「胸やけがするけど、たいしたことないだろう」と、体のサインを見過ごしていませんか? 胃や食道の不調は、私たちの日常生活に深く関わる問題です。しかし、その原因が単なる食べ過ぎや飲みすぎではなく、深刻な病気のサインである可能性も否定できません。
胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)は、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察し、小さな病変も見つけ出すことができる非常に高精度な検査です。今回は、特に胃カメラ検査を受けることをおすすめしたい方を5つのカテゴリーに分けてご紹介します。
【1】胃やみぞおちの不調を感じる方
以下のような症状が慢性的に続いている場合は、ぜひ一度検査をご検討ください。
- 胃痛・みぞおちの痛み: 食後や空腹時にみぞおちが痛む、キリキリする、重苦しいなどの症状がある場合、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などが疑われます。
- 胸やけ・胃もたれ・吐き気: 胃酸が食道に逆流して胸が焼けるような感じがしたり、食事が胃にいつまでも留まっているような不快感がある場合、逆流性食道炎や胃の機能不全が考えられます。
- のどの違和感・つかえ感: 食べ物が飲み込みにくかったり、のどに何かがつかえているような感覚がある場合、食道に病変がある可能性があります。
これらの症状では、胃がん、食道がんの可能性が否定できず、市販薬で一時的に改善しても、根本的な原因が解決されていない場合があります。放置しておくと、病気が進行してしまうことも少なくありません。胃カメラ検査で直接粘膜を確認することで、症状の原因を正確に特定し、適切な治療につなげることが可能です。
【2】検診で異常を指摘された方
自治体や会社の健康診断で「胃部X線検査(バリウム検査)」や「ABC検診」の結果が「要精密検査」だった方は、必ず胃カメラ検査を受けてください。
- バリウム検査で「異常陰影」: バリウム検査は、胃の形や粘膜の変化を見る検査です。胃炎や潰瘍、ポリープ、がんなどの病変が疑われる場合、精密検査として胃カメラが推奨されます。
- ABC検診で「C群」または「D群」: ABC検診は、血液中の「ピロリ菌抗体」と「ペプシノゲン」を測定し、胃がんリスクを評価する検査です。「B群」「C群」や「D群」と判定された方は、ピロリ菌感染や萎縮性胃炎の可能性が高く、胃がんのリスクが高い状態です。胃がん予防のためにも、胃カメラ検査による精密な診断が必要です。
【3】40歳以上で一度も胃カメラ検査を受けたことがない方
胃がんの罹患率は40代から増加し始め、50代以降に急増します。初期の胃がんは自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行していることも珍しくありません。
がんの早期発見・早期治療のためには、症状がなくても定期的に検査を受けることが重要です。40歳を過ぎたら、まずは一度胃カメラ検査を受けることを強くお勧めします。特に、ピロリ菌に感染している方は、胃がんのリスクが非常に高いため、定期的な検査が欠かせません。
【4】ピロリ菌に感染したことがある方
ヘリコバクター・ピロリ菌は、胃炎や胃潰瘍の原因となるだけでなく、胃がんの最大のリスク因子とされています。ピロリ菌を除菌することで、胃がんのリスクを大幅に下げることができますが、完全にゼロになるわけではありません。
除菌後も、長年にわたるピロリ菌感染によって引き起こされた「萎縮性胃炎」は残ります。この萎縮性胃炎が胃がんの発生母地となるため、除菌後も定期的に胃カメラ検査で胃の状態をチェックすることが非常に重要です。
【5】ご家族に胃がんの方がいる方
血縁者に胃がんの患者さんがいる場合、遺伝的な要因や生活習慣が似ていることから、ご自身も胃がんになるリスクが高いと考えられています。家族歴がある方は、早めに積極的に胃カメラ検査を受けることをおすすめします。
胃カメラ検査は苦しい?
「胃カメラは苦しい」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし、当クリニックでは、患者様の負担を最小限に抑えるため、細く柔らかい内視鏡や鎮静剤を使用した「苦痛の少ない検査」を心がけています。ウトウト眠っている間に検査が終わるため、ほとんど不快感なく受けていただけます。
胃の不調を我慢したり、「まだ大丈夫」と先延ばしにしたりすることなく、ご自身の体の声に耳を傾けることが大切です。早期発見・早期治療が、健やかな未来を守る一番の鍵となります。少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

044-888-0015




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