吐き気・嘔吐 | こにしクリニック | 内科・消化器内科・胃腸内科

要注意の吐き気・嘔吐チェックリスト

・突然強い吐き気に襲われた
・思い当たる原因がないのに吐き気が数日続いている
・吐いても吐き気が治まらない
・吐き気で水を口にできない

上記のような吐き気がある方は、早急に医療機関にご相談ください。
少し前まで元気だったのに急な吐き気・嘔吐に襲われた場合、食中毒やウイルス性胃腸炎などの可能性が考えられます。吐き気は必ずしも危険な症状であるとは言えませんが、発熱や下痢など他の症状を伴う吐き気・嘔吐に関しては我慢することで悪化する可能性もあるためなるべく早く医療機関を受診してください。

吐き気・嘔吐について

吐き気はみぞおちから胸にかけてむかつきが生じ、嘔吐をもよおす状態のことを指します。悪心（おしん）と呼ばれることもあります。また、吐き気・嘔吐には「吐き気を感じる中枢を刺激してでる吐き気・嘔吐」と「各臓器が刺激されてでる吐き気・嘔吐」が存在します。

中枢を刺激する吐き気・嘔吐

●くも膜下出血、脳腫瘍: くも膜下出血は、くも膜の内側にある動脈が破裂することで出血が起きる疾患です。急に激しい頭痛や吐き気などの症状が現れ危険な状態になることもあります。また、脳に腫瘍がある場合は、頭痛や吐き気・嘔吐が見られ、腫瘍がある箇所によっては視力や言語などの機能にも影響を及ぼすことがあります。
●薬の副作用: 疾患の治療などで使用する薬の中には、抗がん剤や心不全の治療薬、気管支拡張薬など副作用として、吐き気・嘔吐を伴うものがあります。吐き気・嘔吐などの副作用があまりにひどい場合は主治医に相談することをお勧めいたします。
●食中毒: 食中毒で吐き気・嘔吐が起こる要因としては、海外での生水摂取、魚介類や生肉に生息しているウイルス・細菌感染などがあります。これらの事例では、吐き気と一緒に強い腹痛や下痢を伴うことがあります。

各臓器が刺激されて出る嘔吐

●胃がん: 胃がんは進行すると吐き気や腹痛などの症状が現れることがあります。近年では症状が出る前に内視鏡により初期段階で胃がんを治療することが可能ですので、早期発見のため定期的な胃カメラ検査を心がけましょう。
●腸閉塞: 腸にできた腫瘍や腸の機能障害、腸の捻転（ねじれ）などにより腸がつまってしまった状態を言います。この状態になると、腸内にガスや腸管内容物が溜まることで、腹痛や膨満感、吐き気・嘔吐のような症状が現れます。
●胃潰瘍、十二指腸潰瘍: 胃潰瘍、十二指腸潰瘍は胃や十二指腸の壁が局所的に欠損する疾患です。ピロリ菌の感染が主な原因であると考えられています。いずれも、胃もたれや吐き気、食欲不振、黒色便などの症状を伴います。

吐き気・嘔吐が起きる原因

吐き気・嘔吐の原因の約7割は消化器疾患によるものであると考えられています。ですので、吐き気・嘔吐の治療を始める際には、消化器疾患が原因なのかそれ以外が原因なのかを鑑別する必要があります。消化器疾患以外の原因としては、薬の副作用やストレス、妊娠、食中毒などが考えられます。

吐き気・嘔吐の検査方法

吐き気・嘔吐を引き起こす原因の多くは消化器疾患であることを踏まえて、他の症状や服用中のお薬などをお伺いした後、医師が必要だと判断した際は胃カメラ検査を行っています。当院では、鎮静剤を使うことでなるべく苦しくない・辛くない胃カメラ検査を提供しております。過去に胃カメラ検査で苦しい思いをした方も是非、当院にご相談ください。