大腸内視鏡検査
このような方に、大腸内視鏡検査をお勧めします
- ・便に血が混ざる
- ・下血がある
- ・便秘の方、下痢の方、あるいは便秘・下痢を繰り返す
- ・トイレに頻繁に行きたくなる
- ・便をすっきり出しきれないと感じる(残便感のある)
- ・以前と比べ便が細くなった
- ・下腹部の痛み、不快感、膨満感
- ・左下腹部がよく痛くなる
- ・便潜血検査で陽性
- ・大腸ポリープと診断された、なったことがある
- ・大腸がんと診断された、なったことがある
大腸の内視鏡検査で分かる病気・病変
- ・大腸がん
- ・大腸ポリープ
- ・大腸炎
- ・クローン病
- ・潰瘍性大腸炎
- ・腸結核
- ・虚血性腸炎
- ・大腸憩室
- ・大腸粘膜下腫瘍
- ・カルチノイド など
症例紹介
- 発見が難しいといわれる
陥凹型大腸早期癌 - 大きさ35mmの
有茎性大腸ポリープ - 血便をきっかけに診断された
潰瘍性大腸炎
ポリープについて
大腸内視鏡検査でポリープが見つかった場合は、内視鏡下に切除することができます。
ポリープが大きい場合や先進治療が必要な病変の場合、入院が必要な場合には患者様の安全性・有益性を最優先に考えて治療可能な連携病院を紹介しております。
下剤について
現在大腸内視鏡の前処置の下剤は当日2Lの水にとかして2時間ですべてを飲む方法が主流ですが、下剤を飲むのがつらい方は、適切かつできるだけ楽な方法で準備して頂けるようご提案していますのでご相談ください。
大腸内視鏡検査の費用(目安)
保険診療 | 1割負担 | 3割負担 |
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大腸内視鏡検査 | 約2,000円~5,500円 | 約6,000円~16,000円 |
内視鏡的大腸ポリープ切除査 | 約7,000円~9,000円 | 約20,000円~30,000円 |
検査のQ&A
- Q内視鏡の予約はできますか?
- 大腸カメラ検査の日時の予約は、お電話で可能です。大腸カメラ検査予約のお電話をいただいた日の7日(1週間)以内(休診日除く)に診察を受けていただきます。診療情報の確認、検査前の治療薬服用の有無、血液検査(初診の方)等の案内・説明をさせていただきます。
- Q内視鏡検査の費用はどのくらいですか?
-
1割負担 3割負担 腹部超音波 約600~800円 約1,800円~2,500円 胃内視鏡検査 約1,500円~3,600円 約4,500円~11,000円 大腸内視鏡検査 約2,000円~5,500円 約6,000円~16,000円 内視鏡的大腸ポリープ切除 約7,000円~9,000円 約20,000円~30,000円 ※これは検査のみのおおよその料金です。
組織検査の有無やポリープ切除の治療内容により料金に幅があります。 - Q大腸内視鏡検査はどのような検査ですか?
- 腸管洗浄液で大腸の中の便をすべて排出させ綺麗にした状態で、肛門から内視鏡を挿入し、まず盲腸まで入れていきます。盲腸に到達後ゆっくりと内視鏡を肛門に向かって抜きながら詳細に観察していきます。ポリープなど病変が発見された時は、内視鏡を用いて詳細に観察し(当院は拡大内視鏡及びNBI[画像処理システム]を使用しておりますのでより詳細な観察が可能です)、発見されたポリープが内視鏡で切除できうる腺腫あるいは初期の癌なのか、あるいは外科切除が必要な進行した癌なのか、をリアルタイムに判断します。内視鏡治療が必要な2cm以下のポリープであれば日帰りポリープ切除術を行います。
- Q大腸内視鏡検査は痛いですか?
- 大腸の長さや走行には、個人差があります。大腸内視鏡を挿入する際に屈曲が強い部分(あるいは走行が複雑な部分)では、挿入に高度の技術を必要とします。内視鏡を押し込んでいくような内視鏡挿入技術では痛みを感じることがあります。このため、腸管に対して直線的に腸管を折りたたむように挿入していけば、苦痛の少ない検査になります。さらに、患者さんの状態に応じて鎮静剤(眠くなる薬)を点滴注射にて使用することでよりリラックスしていただき、いわゆる「ウトウト」した状態で検査を受けていただいています。また、当クリニックでは腸管を膨らます際に空気の代わりに炭酸ガスを用いることで検査後のお腹の張る感じ・不快感を軽減することにも努めています。いろいろな工夫を加えることでより苦痛の少ない内視鏡検査を実践しています。
- Q大腸検査前の腸管洗浄液の種類を選ぶことができますか?
従来大腸内視鏡の前処置の下剤は当日2L~1.8Lの水にとかして2時間程度で飲む方法が主流でした。この下剤は腸管洗浄液と呼ばれ、胃・小腸・大腸などで吸収されにくい成分でできており短時間のうちに消化管の内容物を肛門から外に排出させます。
ただ、この腸管洗浄液を飲むのは大変なので、患者さんの状況(基礎疾患や年齢など)により下剤1L+水0.5Lあるいは検査食併用など前処置の個別化も行われています。
そこで当クリニックでは大腸内視鏡の下剤の方法を患者さんの状況を伺った上で選択していくようにしています。- 1. 従来の1.8Lに溶かす腸管洗浄液
- 2. 前日に検査食を食べて当日1Lだけ腸管洗浄液を飲む
- 3. 下剤1L+水0.5L、前処置の状況により腸管洗浄液の追加あり
(準備や飲み方がやや複雑です)。
- Q診察当日に内視鏡検査ができますか?
- 緊急性がある場合を除き原則的にできません。検査前採血(必要な方のみ)や検査前の注意事項の説明などを行いますので事前の診察を受けてください。大腸内視鏡検査では検査前処置のための下剤を事前にお渡しします。
- Q内視鏡検査はどのくらい時間がかかりますか?
- 胃内視鏡は5-10分、大腸内視鏡は15-20分程度です。鎮静剤使用の有無により異なりますが検査終了後は回復室で30分から60分程ゆっくりお休みしていただきます。その後に診察室で結果説明となります。
- Q胃カメラと大腸カメラを一緒にできますか?
- 胃と大腸のカメラを同時にすることができます。午後からの検査になります。
- Q日帰り大腸ポリープ術のメリット、デメリットは何ですか?
- メリットは入院しなくて良いこと。ポリープ切除後はご自宅で療養できます。日帰りポリープ手術の方が社会復帰も早くなる印象です。また入院費がかからないので、全体の費用を抑えることができます。
デメリットはポリープ切除後の出血など偶発症に対する不安です。入院していれば偶発症が起こってもすぐに医師や看護師さんが来てくれますが、自宅では必要に応じて病院を受診するなど患者さん自身での対応が必要です。このため、何か症状があった場合にはクリニックへ連絡いただければと思います。ただ緊急の処置を要する偶発症の頻度は低頻度です。 - Q大腸カメラと胃カメラ、どちらが辛いですか?
- 大腸カメラと胃カメラのどちらが辛いかは個人差があります。一般的には、大腸カメラは事前の腸内洗浄が必要であり、この準備が負担に感じることがあります。また、挿入時の不快感がある方もいます。一方、胃カメラは挿入時の吐き気や違和感が辛いと感じる人が多いです。
どちらも当院では鎮静剤を使用することで、苦痛を軽減することが可能です。 - Q大腸カメラを受けた方がいい人は?
大腸カメラを受けるべき人は、大腸がんのリスクが高いとされる以下の条件に該当する人です。
- ・便に血が混ざる
- ・下血がある
- ・便秘の方、下痢の方、あるいは便秘・下痢を繰り返す
- ・トイレに頻繁に行きたくなる
- ・便をすっきり出しきれないと感じる(残便感のある)
- ・以前と比べ便が細くなった
- ・下腹部の痛み、不快感、膨満感
- ・左下腹部がよく痛くなる
- ・便潜血検査で陽性
- ・大腸ポリープと診断された、なったことがある
- ・大腸がんと診断された、なったことがある
- Q大腸カメラはどこから挿入するのですか?
- 大腸カメラは肛門から挿入されます。カメラは長くて柔軟性があり、腸の内部を観察しながら進んでいきます。検査中に空気を入れて腸を膨らませるため、一時的な膨満感や不快感を感じることがありますが、当院では鎮静剤の使用によりこれらの症状を和らげることができます。
- Q大腸カメラは何歳から受けるべき?
- 大腸カメラは、一般的に50歳以上の方に対して定期的に受けることが推奨されています。しかし、家族に大腸がんの既往歴がある場合や、腸に関連する症状がある場合は、これより早い年齢での検査が推奨されることがあります。医師と相談して、個々のリスクに応じた適切な検査のタイミングを決めることが重要です。